• 金銭感覚貯蓄と貯蓄額

  • 人間は社会的動物であることから、"自分を取り巻く環境"との関わりの中で成長していくと言われています。そして"健全な金銭感覚"というのも生まれながらにして身についているものではなく、環境によって形成されます。よく結婚相手は同じような環境で育った人が良いと言われますが、生活を共にするようになって二人で1つの家庭を築こうとするようになってからは、"金銭感覚が似ている"ということが、時には"お互いの愛情の有無"よりも重要になることがあります。というのも、"金銭感覚"というのは個人の"人生観"や"価値観"が反映されていて、"人生設計"をも変えてしまうものだからです。

    全国15大都市における市民の生活状況を比較したある調査によると、"関西の三都"である京都、大阪、神戸のなかでは、収入総額は"京都"がトップで、税金などが差し引かれた後の実際に手元に残るお金を見ても京都が飛び抜けて多くなっています。これは、これは、ご主人が外で働いて奥さんが家業を支えている共働き世帯が多いということで、世帯主の"配偶者"の収入が非常に多いことによるもののようです。さらに"貯蓄額"においても全国の一世帯あたりの平均貯蓄額が1,556万円であるのに対して、京都は1,638万円とかなり上回っています。聞くところによると京都は、信用金庫全体での貯蓄の4割を京都が占めていると言われるほど"信用金庫"が強いところなのだそうです。

    "大阪"は京都、神戸に比べると収入総額は低めになっています。そして収入に対する食費の割合である"エンゲル係数"も京都と比べるとかなり低くなっていますが、それに比べると住居費が京都の2倍もかかっていて土地の価格の高い大阪での暮らしはその分食費を削る必要があるようです。そして肝心の"貯蓄額"を見てみると、京都が収入の約20 %の貯蓄率であるのに対して大阪は約7 %と両者の間にはかなりの差があります。

    大阪人というと 、"ケチで商才に長けている"というイメージが強いためにさぞかし貯蓄額も多いであろうと思われがちですが、全国の一世帯あたりの平均貯蓄額の1,556万円と比べてみても、大阪は1,450万円で、47都道府県の中でも下から17位とその額はずいぶん低くなっています。ところが、1世帯あたりの負債残高は、667万円と全国でも第4位という高さです。さらに国民生活センターに寄せられる"多重債務"に関する相談も昨年度のデータでは全国で6番目の多さだということで、節約志向が強いにもかかわらず、貯蓄が少なくて借金が多いという現状が浮かび上がってきています。"日本第二位の経済都市:大阪"と、"日本第三の経済都市:京都"とは同じ"経済都市"であるとはいえ、その性格にはかなりの違いがあるようです。

京都と大阪の比較・貯蓄

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